WordPressをドメイン直下にインストールする３つの方法

多くのレンタルサーバーではレンタルサーバーの管理画面からWordPressを簡単にインストールすることができる。

方法１.一番簡単なのがインストール先をドメイン直下に指定する方法。

これができれば、お話しはこれでおしまい。

ところが、さくらインターネットなどの場合、ドメイン直下へのインストールが許されず、現状はかならずサブフォルダを指定してインストールしなければならない。

しかたなくwp、blogなどのフォルダを切ってインストールすることになるのだが、そうするとドメイン直下でなく、フォルダがサイトのトップページになってしまう。(ちょっとかっこ悪い．．．)

この場合の解決方法は２つ。

方法２.WordPressのフォルダ中身一式をドメイン直下に移動して、Mysqlのphpadminでテーブルの値を２箇所書き換える。

これにて完了。

がしかし、事情が許さずこの方式をとりたくない場合もある。(ドメイン直下には他のファイルが入っていてWordPressと混在した配置がとりたくない場合など。)

その場合は、次のちょっと面倒な方法３の出番となる。

方法３.WordPressのフォルダはそのままでindex.phpと.htaccessの２ファイルを編集してドメイン直下に入ったように振る舞わせる。

この方法は、WordPressからのパーマリンク指定やら、その他サーバーのapache設定で組み合わせが煩雑なので注意が必要･･･あまりお奨めしない。

(さくらインターネットでは、ディレクトリ内にindex.php index.html等がないと、ファイルの一覧を画面に表示してしまう。しかも .htaccessのOpiton -Indexesが指定が禁止されている！)

[使用環境:さくらインターネット]

手順1.簡単インストールでWordPressをwpフォルダにインストールする。

ドメイン名/wp/?p=1でページを表示できる状態になる。

手順2.WordPressで、設定→パーマリンク設定でパーマリンク設定を指定する。

http://ドメイン名/wp/日本語名 でページにアクセス出来る状態になる。

wp/.htaccessファイルが生成される。

wp/.htaccessの例

# BEGIN WordPress
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteBase /wp/
RewriteRule ^index\.php$ - [L]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /wp/index.php [L]
</IfModule>

# END WordPress

手順3.wp直下の.htaccessとindex.phpをコピー書き換えてドメイン直下にアップする。

.htaccess(ドメイン直下)例

# BEGIN WordPress
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteBase /wp/
RewriteRule ^index\.php$ - [L]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
#RewriteRule . /wp/index.php [L]
RewriteRule . /index.php [L]
</IfModule>

# END WordPress

・/wp/index.php を /index.phpに書き換える。
・行頭の#は、コメントアウト行の意味。

index.php例(ドメイン直下)

・・・
//require('./wp-blog-header.php');
require('./wp/wp-blog-header.php');

・./wp-を./wp/wp-に書き換える。
・行頭の//はコメントアウト行の意味。

wpフォルダの.htaccessとindex.phpは念のため、削除するか名前をかえておく。

ドメイン名/日本語名　でページが表示できるが、ページに表示されるリンク表記(メニューやサイドバーなど)がすべてwpつきになってしまってリンクをクリックするとリンク切れの状態。

手順4.WordPressで設定→一般設定で、サイトアドレス (URL)を wpなしに更新する。

ドメイン名/日本語名　でページが表示でき、ページに表示されるリンク表記(メニューやサイドバーなど)もwpなしのリンクになって、これにてドメイン直下型への変更無事終了。

注意点

• 最後の手順を忘れてリンク切れのURL満載のページのまま気づかない人が結構いるので要注意。
• さくらインターネットの場合、wpフォルダのindex.phpを削除すると、wpフォルダのファイル一覧が表示されてしまう不具合が発生して、.htaccessで Options -Indexが許可されていないので更に作業が必要。(別記事ご参照)
• WordPressの設定→一般設定で、サイトアドレス (URL)を変更しようとして、まちがって1つ上のWordPress アドレス (URL)を変更ししまうと、次の瞬間からWordPressの編集画面までリンク切れになってWordPressのすべての作業が出来なくなってしまうので要注意。(phpMyAdmin等のデータベース編集ツールでMySQLを直接編集しないと復活しませんので要注意。)
• のちのち、WordPressのページ書式を変更するためにパーマリンクの設定を変えても、現在このサイトで使用中のドメイン直下の.htaccessではなく、WordPressが認識している wp/.htaccessを書き換えるだけになるため変更が反映されない。パーマリンク指定を変更したら、生成変更されたwp/.htaccessの内容を、手動で.htaccessに反映させることが必要になる。

2019-07-01 (月) 11:39:43タグ: ドメイン直下にインストールする方法